Basis Swap

### 概要 ベーシススワップ（Basis Swap）は、二つの異なる変動金利指標、またはある資産の異なる二つの価格（例: 現物価格と先物価格の差、異なる地点間の価格差など）に基づいて計算されるキャッシュフローを交換するスワップ契約です。 ### 主な種類 - **金利ベーシススワップ:** 同一通貨における異なる変動金利指標（例: 3ヶ月LIBORとSOFR）を参照するキャッシュフローを交換します。 - **コモディティ・ベーシススワップ:** 特定のコモディティについて、異なる地点間の価格差（ロケーションベーシス）、異なる品質間の価格差（クオリティベーシス）、現物価格と先物価格の差（先物ベーシス）などを対象とします。 ### 利用目的 - **リスク管理:** 異なる金利指標や価格指標間のベーシス（価格差）が変動するリスクをヘッジします。 - **資金調達/運用:** 一方の変動金利で調達し、スワップで別の変動金利支払いに変換するなど、エクスポージャーを調整します。 - **裁定取引/投機:** ベーシスの将来的な変動を予測してポジションを取ります。 ### 対応できる主なリスク - **ベーシスリスク:** 二つの参照指標間の価格差（ベーシス）が変動するリスクを直接的に管理します。 - **金利変動リスク（金利の場合）:** 特定の変動金利指標へのエクスポージャーを別の指標へ変換します。 ### 注意点 - 対象とするベーシス（どの指標間の差か）を契約で明確にする必要があります。 - カウンターパーティリスクが存在します。