Brent Crude

### 概要 ブレント原油（Brent Crude）は、英国領北海のブレント（Brent）油田およびその周辺の複数の油田（現在はBFOETの5油種）から産出される原油を標準とする、国際的な原油価格の主要な指標（ベンチマーク）です。WTI原油と並び、世界の原油価格形成に大きな影響力を持っています。 ### 特徴 - **品質:** API度が約38度、硫黄分が約0.4%と、軽質（Light）かつ低硫黄（Sweet）に分類されます。 - **価格決定:** 先物市場（ICE Futures Europe）や相対取引での価格形成が中心です。Dated Brentという短期現物価格評価も広く参照されます。 - **国際性:** 海上輸送を前提とし、欧州、アフリカ、中東、アジアなど、より広範な地域の原油価格の基準として利用されています。 ### 価格形成要因 ブレント価格は、世界の石油需給バランス、OPEC+の生産動向、地政学的リスク、欧州やアジアの経済状況などの影響を強く受けます。 WTI価格との価格差（ブレント-WTIスプレッド）も市場で注目される指標の一つです。