Cyclical stock

景気敏感株(シクリカル株)

ファイナンス

景気の変動によって業績や株価が大きく影響を受ける(景気に敏感に連動する)傾向のある企業の株式のことです。素材、化学、鉄鋼、機械、不動産などの業種が含まれることが多いです。

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### 概要 景気敏感株(Cyclical Stock、シクリカル株)とは、その企業の業績や株価が、経済全体の景気循環(好況・不況の波)の動きと連動して、比較的大きく変動する傾向を持つ株式の総称です。ディフェンシブ株(景気変動の影響を受けにくい株式)と対比される概念です。 ### 特徴 - **景気拡大期:** 景気が良く、企業の設備投資や個人の消費が活発になると、これらの企業の製品やサービスへの需要が増加し、業績が向上し、株価も上昇しやすい傾向があります。 - **景気後退期:** 景気が悪化し、投資や消費が手控えられると、需要が減少し、業績が悪化し、株価も下落しやすい傾向があります。 ### 該当する主な業種例 どのような業種が景気敏感株に該当するかは、経済構造や時代によっても変化しますが、一般的には以下のような業種が含まれることが多いです。 - **素材:** 鉄鋼、非鉄金属、化学、紙パルプなど(企業の設備投資や建設需要に連動)。 - **資本財・機械:** 産業機械、工作機械、建設機械など(企業の設備投資に連動)。 - **自動車・部品:** 耐久消費財であり、景気や所得動向の影響を受けやすい。 - **電機(一部):** 半導体製造装置や産業用電機など。 - **不動産・建設:** 景気や金利動向の影響を受けやすい。 - **運輸(海運など):** 世界経済や貿易量の動向に連動。 ### 投資戦略 - **景気回復・拡大局面:** 景気の底打ちや回復が期待される局面では、将来の業績回復を見込んで景気敏感株への投資が有効となる場合があります。 - **景気後退局面:** 景気後退が懸念される局面では、景気敏感株への投資は避けられる傾向があります。 景気敏感株への投資は、景気循環の波に乗ることで大きなリターンを期待できる可能性がある一方、景気後退局面では大きな損失を被るリスクも伴うため、景気動向の的確な予測が重要となります。

同義語・略語

シクリカル株, 景気循環株

関連用語

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参考文献

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