Export Declaration

### 概要 輸出申告書（Export Declaration）は、貨物を外国に向けて輸出しようとする者（輸出者または通関業者）が、輸出国の税関に対して、輸出貨物の詳細（品名、数量、価格、仕向人、仕向地、関税分類番号など）を申告し、輸出の許可を求めるために提出する法的な書類です。 ### 目的と役割 - **税関への申告義務:** 輸出貨物の内容を税関に正確に申告します。 - **輸出許可の申請:** 税関の審査を経て輸出許可を得るための申請です。 - **法令遵守の確認:** 輸出貿易管理令などに基づき、輸出が禁止・制限されている貨物や仕向地でないか、必要な許可等を取得しているか確認されます。 - **貿易統計の基礎:** 輸出統計のデータとなります。 - **（場合により）関税還付・免税手続き:** 消費税などの還付手続きの基礎書類となる場合があります。 ### 主な記載・添付情報 仕入書（インボイス）、梱包明細書、その他法令で要求される許可証などが必要情報となり、多くは添付されます。 ### 手続き 日本ではNACCSによる電子申告が一般的です。税関審査、検査（必要時）を経て輸出許可書が発行され、貨物を船積み（または搭載）することができます。 輸出申告は、国の安全保障や国際的な約束に関わる規制を遵守し、適正な貿易管理を行うための手続きです。