Exposure
エクスポージャ
リスク管理
リスクにさらされている金額や範囲を表す指標
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### 概要
エクスポージャとは、企業や投資家があるリスクにさらされている「金額の大きさ」や「影響の範囲」を表す言葉です。日本語では「リスク曝露」や「保有リスク量」と訳されることがあります。単なるリスクの種類ではなく、それがどのくらいの規模で存在しているかに焦点を当てた概念です。
たとえば、為替エクスポージャは、為替レートの変動によって損益が発生する可能性のある外貨建ての資産や債務の合計額を指します。
### 種類
エクスポージャにはいくつかの分類があります。
1. 市場エクスポージャ
金利、為替、株価、商品価格など、市場の変動に起因するリスクへの感応度。たとえば、原油を大量に仕入れる企業にとっては、原油価格の変動が大きな市場エクスポージャになります。
2. 信用エクスポージャ
取引相手が債務を履行できないことによる損失可能性。商社であれば、売掛金の残高が信用エクスポージャに該当します。
3. オペレーショナルエクスポージャ
システム障害、サイバー攻撃、人的ミスなど、業務上の事故によって発生するリスクに関するものです。
4. 国別エクスポージャ
特定の国に集中して取引や投資をしている場合、その国の政治・法律・経済の変動に左右されるリスク。地政学リスクの管理などで用いられます。
### 実務での使われ方
- 金融機関が保有資産全体のエクスポージャを把握してリスクの分散を図る
- 商社が為替や金利のエクスポージャをモニタリングし、ヘッジ手段を検討する
- 取引先の破綻に備えて、与信管理の一環としてエクスポージャを管理する
たとえば、外貨建て契約が合計で10億円ある場合、その分が為替エクスポージャとして意識されます。
### 注意点
- エクスポージャの把握は、リスクの大きさを測るうえで不可欠ですが、必ずしも損失が発生するとは限らない
- 時点や条件によって変化するため、継続的なモニタリングが必要
- 数字として見える部分だけでなく、オフバランスのリスクや契約条項による影響にも注意が必要
### 関連用語
- リスクアセット
- バリュー・アット・リスク(VaR)
- ヘッジ
- 想定元本(Notional Amount)
- クレジットリスク
用例 (3)
価格エクスポージャ
為替エクスポージャ
信用エクスポージャ