Replacement Price

### 概要 再調達価格（Replacement Price または Replacement Cost）とは、現在保有している資産が滅失または毀損した場合に、それと全く同じもの、または同等の機能・効用を持つものを、現時点で新たに取得（再調達または置換）すると仮定した場合に必要となるであろう価格（コスト）を指します。 ### 利用場面 - **資産評価:** - **会計:** 棚卸資産の低価法評価や固定資産の減損会計で考慮されることがあります。 - **不動産鑑定:** 原価法において評価額算出の基礎となります。 - **保険価額の算定:** 損害保険において、保険金額を設定する基準となる価値（保険価額）を再調達価格に基づき設定することがあります（再調達価額協定）。 - **経済分析:** 企業の投資決定や資本ストック評価で考慮されることがあります。 ### 取得原価との違い 再調達価格は「現時点での価格」であるのに対し、取得原価は「過去の取得価格」であり、通常は異なります。 ### 算出方法 新品市場価格、中古市場価格、類似品価格、物価指数調整、業者見積もりなどに基づいて推定されます。 再調달価格は、資産の現在の経済的価値を反映する評価基準の一つとして利用されます。