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Yield
Yield
イールド
価格形成
投資に対する収益の割合を示す指標
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# イールド(Yield) ## 概要 イールドとは、資産や投資対象から得られる収益の割合を表す指標です。通常は年率(1年間の割合)で示されます。投資の収益性を測る目安として、幅広く使われています。 ## 計算方法や構成要素 ### 基本の計算式は次のようになります。 > イールド(%)= 年間の収益 ÷ 投資金額 × 100 たとえば、100万円の債券を買って毎年5万円の利息がもらえるなら、 > イールドは「5万円 ÷ 100万円 × 100=5%」です。 他にも次のようなイールドがあります。 * 名目利回り:債券の表面利率(クーポン利息)を基に計算 * 到達利回り(YTM):債券を満期まで保有した場合の実質利回り * 実質利回り:インフレ(物価変動)を考慮した利回り * 配当利回り:株価に対する年間配当の割合 * 賃料収益率:不動産価格に対する年間家賃の割合 ## 意味・目的 イールドは、投資先の収益性を比較するときの目安になります。値が高ければ収益も大きいと考えられますが、それに伴ってリスクが高い場合もあります。 ## 使用場面・典型例 特に有名なのが**米国10年国債の利回り(10Y Treasury Yield)**です。これは金融政策や景気の見通しを反映するため、株式や為替市場にも影響を与える指標です。 ## 商社・コモディティ取引におけるイールドの使い方 ### 1. キャリーレート(Carry Yield)の評価 たとえば、現時点で原料を仕入れて将来に売る契約(先渡し契約)をする場合、その原料を保管している間にどれだけ利益または損失が出るかを「キャリーレート」と呼びます。 イールドとして見ると、次のように表せます。 > キャリーレート(%)= 将来価格 − 現在価格 − 保管コスト ÷ 現在価格 × 100 在庫を持つことで値上がり益が期待できるか、あるいは保管コストを考えて不利かどうかを判断できます。 ### 2. 裁定機会(アービトラージ)の判断 異なる地域や市場で価格差があるとき、安く買って高く売ることで利益が出るかを判断する際にもイールドを使います。 たとえば、国内価格と海外価格の差から、「この商品を輸出・輸入することで年率何%の収益が見込めるか」という形で計算します。 ### 3. 総コストを踏まえた収益率の検討 輸送費、保険料、資金調達コスト(金利)などのすべての経費を含めた上で、最終的にどれくらい利益が見込めるかを計算するとき、イールドは全体収益の目安になります。 商社では、こうした「実質的なイールド」がマイナスになりそうであれば、その取引を避けたり、見直したりします。
同義語・略語
利回り, 収益率, リターン
用例 (3)
原油の精製と副産物
大豆の加工と副産物
金属鉱石の採掘権と精錬
関連用語
関連用語はありません
参考文献
Investopedia: Yield Definition
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米国財務省:金利データ
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