Active Order

### 概要 Active Orderは、取引所やプラットフォームで入力された時点で即座にマッチングされるか、極めて近い将来に約定が期待される注文の総称です。典型的には成行注文が含まれ、また指値注文であっても現状の板状況とほぼ一致している価格であればアクティブと見なされます。板（オーダーブック）の流動性や価格変動に直接影響を与えるため、マーケットインパクトの大きい存在としても意識されます。 ### 実務での使われ方 - 高速取引やアルゴリズム取引では、瞬時に執行されるActive Orderを使ってタイミングを逃さずに売買します。 - コモディティ取引では、相場急変時に即時ヘッジを行うために成行注文（＝アクティブオーダー）が使われます。 - 大量注文や戦略注文では、アクティブかパッシブかを区別してアルゴリズムが自動判断する仕組みが一般的です。 ### 類似語との違い - Passive Order（パッシブ注文）は、現在の市場価格より離れた価格で設定され、すぐには約定せず板に残る注文です。主に「指値注文」が該当し、他の参加者の注文を待つ形で市場の流動性を提供する役割を持ちます。 - Active Orderは、すぐに取引が成立する可能性が高い価格帯に置かれた注文であり、自ら取引を成立させにいく注文です。 ### 注意点 - Active Orderはスリッページ（思った価格と違う価格での約定）が起こりやすく、特に薄い板では価格が大きくずれる可能性があります。 - 相場急変時に大量のActive Orderが流れ込むと、価格が大きく跳ねる、あるいは急落する原因になります。