Stochastic Oscillator

### 概要 ストキャスティクス（Stochastic Oscillator）は、ジョージ・レーン氏によって開発された、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」といった過熱感を判断するためのテクニカル指標です。オシレーター系指標に分類され、0%から100%の範囲で推移します。 ### 仕組みと考え方 「上昇相場では高値圏で引け、下降相場では安値圏で引けることが多い」という経験則に基づき、過去一定期間の価格レンジ（最高値-最安値）の中で現在の終値がどの位置にあるかを％で示します。 ### 主な構成線と計算 - **%K:** 現在の終値の位置を示す線。反応が早い。 - **%D:** %Kの移動平均線。シグナルラインとして利用されることが多い。 - **Slow %D:** %Dの移動平均線（Slow Stochasticsで利用）。 ### 見方と利用法 - **買われすぎ/売られすぎ:** 一般的に%Dが80%以上で「買われすぎ」、20%以下で「売られすぎ」と判断され、反転シグナルとされることがあります（逆張り）。 - **クロス:** %Kが%Dを上抜け（ゴールデンクロス）で買い、下抜け（デッドクロス）で売りのシグナル。 - **ダイバージェンス:** 価格と指標の動きが逆行する場合、トレンド転換の可能性を示唆。 ### 注意点 - レンジ相場では有効だが、強いトレンド相場ではダマシが多くなります。 - 計算期間などのパラメータ設定によって動きが変わります。 - 他の指標と組み合わせて利用することが推奨されます。